いつか本気を出します

多趣味という名の飽き性。その時々のネタ・メモを置いときますね。

独りで映画鑑賞 No.1 『モダン・タイムス』

こんにちは。

先日、授業の課題で映画「モダン・タイムズ(Modern Times)」(1963)を観る機会がありました。
喜劇王「チャーリー・チャップリン」の代表作の1つであり、劇中歌「ティティーナ」でチャップリンの肉声が聞けることでも有名ですね。


オールドシネマを語る上では必見の作品であり、チャップリン映画は「コメディの原点」といわれますね。
ストーリー説明や映画手法等の考察は、散々行われていますから、ここでは私の感想をメインに書きます。




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ダン・タイムスといえばこのシーンが有名ですね。
実際私も、本編を視聴するまではこのシーンのイメージが強かったです。
しかし、このシーンが出てくるのは本編の前半。というか全体の1/4ぐらいのところで、ストーリの序章部分です。

資本主義や機械文明への比喩という考察が本作品にはよく付されるのですが、それを一番表している部分であり、印象に残りやすいのかもしれません。
このシーン以降も見所が多いので、このシーンのイメージで映画を見た気になってしまっている人は一度本編を見てみるといいかもしれません。
(実際私は観たつもりになっていました・・・。)



私のお気に入りのシーンは、チャップリンが新居(というか掘建て小屋)の壁に寄りかかるシーンと、裏の湖に飛び込むシーンですね。
落ち方に関しては、もうそれは美しいの一言です。全落オープン優勝ですよ。
ゴダード(放浪少女)の引き上げ方(?)にも注目して欲しいところです。


放浪少女に関しては、友達から「あの映画は可愛い少女を観る映画だ」といわれていたのでどんなものかと思っていたのですが・・・。

「少女」というには少し大人びているような・・・。けど、あどけないような・・・。

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放浪少女役のポーレット・ゴダード


なんとも不思議な魅力のある女性でした。
少し彼女のことを調べると、チャップリンとは一時期「事実婚」状態であったようですね。(彼女は浪費癖がすごく、それが分かれる一因になったともされています。)
チャップリンは共演した女優とよくくっついたり離れたりしてましたから・・・。とはいっても、お付き合いの数はハリウッド等の映画業界基準で言えば「極めて紳士的」な程度らしいですよ。

撮影当時は20代前半程度でしょうか?
どちらにせよ、彼女の演技も映画に華やかさを与える抜群の役割を与えています。
裸足で元気よく駆け回る姿はまさしく天真爛漫な「少女」でしたから、「放浪少女」の役はしっかりこなしていましたしね。


映画史での位置づけや技法に関しては他の人に譲るとして、(政治的な風刺も多く含まれているので、政治的な文脈から考察している方もたくさんいらっしゃいますね)
現代にみても楽しめる映画だと思います。チャップリンの動きのキレはすごいですね。それが表現の豊かさにもつながっているのでしょう。
まだ観た事のない方は、時間のあるときに観てみるといいかもしれませんね。


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有名なラストシーン(このシーンの劇中曲"スマイル"も有名ですね)


課題の残りは7本となりました。それぞれにつきレポートがあるので、周辺資料も読み込むとなるとなかなか時間がかかりますね・・・。
まあオールドシネマをみるよい機会ですので、楽しんで取組みたいですね。

次は勧められたゴダール映画でも観ようかしら・・・。ギャングもの?らしいですね。少し興味があります。
噂によると好き嫌いが分かれやすいらしいですが、酸いも甘いも一度試して見ましょう。


ではまた来週。