いつか本気を出します

多趣味という名の飽き性。その時々のネタ・メモを置いときますね。

独りで映画鑑賞 No.2 『君の名は。』 ―物語との触れ合い方―

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ずいぶんと間が空いてしまいました。 周辺で色々な出来事が同時進行していて(修論、投稿論文、インターン etc)というのが言い訳なのですが。 しばらく映画を観る時間があまりなかったですね。

自分は小説や映画を時間を用意して集中的に鑑賞するタイプなので、まとまった時間を使って環境を整えられないとそもそも物語を楽しむことができません。 そもそも記憶力が悪いので、読んでいたところが分からなくなったり(しおりを使え)、小説の終盤で伏線部分をおさらいしたりで、「物語を楽しむ」のではなく「文字を読む作業」になってしまうのです。

ゴローさんの言葉を借りれば「独りで静かで豊かで」なくちゃいかんのですよ。

話がそれましたが、つい先日(やるべきことを全て放棄して)やっと休みができたので、新海誠監督『君の名は。』を観てきました。

映画『君の名は。

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www.kiminona.com

話題になっている映画ですね。 新海さんの作品は『ほしのこえ』あたりからつらつら観ていますが、今回の作品はこれまでのテーマを全て融合させた感じがします。 彼の作品の多くには「時間」というテーマが扱われていますが、 今回はそれが明示的に扱われていますし、物語構成も以前の作品の要素が随所に見られます。 自分の人間関係の現状ともあいまって、考えるところが多くありました。

話は逸れますが、私は物語に触れるとき、その内容よりもその時の自分の境遇や心境が重要なのではないかと思います。

良くも悪くも、人間は自分の色眼鏡でしか物事を捉えることができない生き物です。 映画や小説に限らず、全ての物事に関する誰かの意見というのは、とどのつまり、その人の「色眼鏡」紹介に過ぎないのです。

定量的な(いわゆる数字を用いた)データによる意見というものでさえ、結局「解釈」という作業があります。 最近、論文執筆のためにあるテーマに関する実証分析論文をサーベイしているのですが、その中でも「えぇ・・・」というものがあったりします。 論文の結論に悪影響しそうな部分の解釈は明示しなかったり、確定的な傾向でないのにあたかもそれが重要な発見だと記述したり・・・。 (大学院に入ってから「査読付き=素晴らしい!」ではないことを実感しました。)

だいぶ話が脱線しましたが、ようは「他人は参考。思考は自分で。」ということです。 特に映画や小説は、自分の心境でも感想が変わるのに人の意見を参考にしてもしょうがないと私は思います。

一回観て「ツマンネ(鼻ホジー)」となった作品も、お酒の見ながらだったらお腹がよじれるほど笑えたり、陳腐なラブストーリーも失恋直後だったら痛いほど胸に染みたり。 色んな自分で作品に触れてみると、新しい発見があったり(なかったり)すると思います。

説教かよ。という感じですが、どちらかと自戒に近い落書きです。 私の話に沿えば、ここで書いていること自体屁にもならないうわ言なのです。

そもそも忙しい現代では、色々な作品を観て自分に合ったものを取捨選択するほうが、時間効率がいいかもしれませんし、結果として豊かな時間を過ごせるかもしれませんね。 結局、ク○な映画はどんな自分でみてもク○なので(笑)。

映画の話に戻りますが、前述したとおり、今の私にとっては色々と考えさせられることの多い作品でした。 そんなに難しく捉えなくても素材(物語)がいいので、楽しめる人が多いと思います。 音楽は全てRADWIMPSが手がけており、ファンの方はまた別の視点から楽しめるでしょう。

最後に

本当は映画を観て「色々考えた」部分を書こうと思ってたのですが、考えもまとまっていませんし、また今度にします。 結局、男女関係に関することなので、熱い自分語りになってしまいますしおすし・・・。(ブログ自体が自分語りの塊だったりするのですが)

はぁ・・・、当方、人間関係複雑怪奇ナリ。統計ソフトとかでぱぱっと結果が出ないものでしょうか。

次回はやっぱり研究で使っている統計ソフトの紹介をはじめます。(需要はどこ、ここ?)